
こんにちは、Tママです。
今回は、「特別支援学校の高等部」と「知的障害のある子が通う高校」――
この2つの違いについて、私なりに分かりやすくまとめてみたいと思います。
進路選びのタイミングで、
「うちの子にはどっちが合っているんだろう?」
と悩む保護者の方も多いですよね。
私も実際に悩みました。
だからこそ、少しでも誰かの参考になればうれしいです。
特別支援学校 高等部とは?
特別支援学校の高等部は、知的障害・身体障害・発達障害などをもつ生徒のための学校です。
学習内容は、国語や算数もありますが、それ以上に「生活力」や「就労に向けた力」を育てる授業が中心です。
たとえば――
調理や清掃の実習
レジ打ちや接客の練習
お金の使い方、交通機関の使い方
といった、「将来ひとりで生きていく力」をつけることに重点が置かれています。
卒業後は、就労継続支援B型・A型、福祉的な作業所、あるいは一般就労を目指すことが多いです。
知的障害がある子どもが通う「支援のある高校」とは?
一方、知的障害があっても「通常の高校」に進学するケースもあります。
たとえば――
定時制高校で支援級(特別支援学級)に在籍する

通常のクラスに在籍しながら、合理的配慮を受けて学ぶ
といった形です。
こちらは「高校卒業資格」が得られる点が大きな特徴です。
将来的に、専門学校・短大・大学・企業への就職など、進路の選択肢が広がるというメリットがあります。
ただし、学習内容は一般高校と同じようなカリキュラムなので、本人の負担が大きくなる可能性もあります。
2つの違いをまとめてみると……
比較項目 | 特別支援学校 高等部 | 支援のある高校(特別支援学級など) |
---|---|---|
主な目的 | 自立や福祉的就労を目指す | 高校卒業資格を取得して進学や就職へ |
学習内容 | 生活・職業スキル中心 | 一般教科中心(国数英など) |
卒業資格 | 高等部卒(高校卒業とは別扱い) | 高等学校卒業資格 |
進路 | 就労支援B型・A型、生活介護など | 就職、専門・短大・大学も |

どちらがいいの?正解はありません
「支援学校が正解」でもないし、
「高卒資格をとるのが正解」でもありません。
お子さんの得意なこと、苦手なこと、将来どんな暮らしをしたいか――
それを一緒に考えることが、いちばん大切です。
焦らず、いろいろな学校を見学してみてくださいね。
最後に:わが家の話を少しだけ
私の子は、支援学校の高等部に進みました。
周囲からは「高卒資格が取れないのは不利じゃない?」と言われたこともあります。
でも、子どもに合ったペースで、人間関係を築いて、自信をつけていける環境だったことは、なによりの収穫でした。
進路に迷っている方の、ちょっとしたヒントになりますように。