特別支援学校の高等部と、知的障害のある子が通う高校の違いとは?

こんにちは、Tママです。
今回は、「特別支援学校の高等部」と「知的障害のある子が通う高校」――
この2つの違いについて、私なりに分かりやすくまとめてみたいと思います。

進路選びのタイミングで、
「うちの子にはどっちが合っているんだろう?」
と悩む保護者の方も多いですよね。

私も実際に悩みました。
だからこそ、少しでも誰かの参考になればうれしいです。


特別支援学校 高等部とは?

特別支援学校の高等部は、知的障害・身体障害・発達障害などをもつ生徒のための学校です。
学習内容は、国語や算数もありますが、それ以上に「生活力」や「就労に向けた力」を育てる授業が中心です。

たとえば――

調理や清掃の実習

レジ打ちや接客の練習

お金の使い方、交通機関の使い方

といった、「将来ひとりで生きていく力」をつけることに重点が置かれています。

卒業後は、就労継続支援B型・A型、福祉的な作業所、あるいは一般就労を目指すことが多いです。


知的障害がある子どもが通う「支援のある高校」とは?

一方、知的障害があっても「通常の高校」に進学するケースもあります。
たとえば――

定時制高校で支援級(特別支援学級)に在籍する

woman holding chin sitting beside table in room
Photo by Pixabay on Pexels.com

通常のクラスに在籍しながら、合理的配慮を受けて学ぶ

といった形です。

こちらは「高校卒業資格」が得られる点が大きな特徴です。
将来的に、専門学校・短大・大学・企業への就職など、進路の選択肢が広がるというメリットがあります。

ただし、学習内容は一般高校と同じようなカリキュラムなので、本人の負担が大きくなる可能性もあります。


2つの違いをまとめてみると……

比較項目特別支援学校 高等部支援のある高校(特別支援学級など)
主な目的自立や福祉的就労を目指す高校卒業資格を取得して進学や就職へ
学習内容生活・職業スキル中心一般教科中心(国数英など)
卒業資格高等部卒(高校卒業とは別扱い)高等学校卒業資格
進路就労支援B型・A型、生活介護など就職、専門・短大・大学も

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Photo by 周 康 on Pexels.com

どちらがいいの?正解はありません

「支援学校が正解」でもないし、
「高卒資格をとるのが正解」でもありません。

お子さんの得意なこと、苦手なこと、将来どんな暮らしをしたいか――
それを一緒に考えることが、いちばん大切です。

焦らず、いろいろな学校を見学してみてくださいね。


最後に:わが家の話を少しだけ

私の子は、支援学校の高等部に進みました。
周囲からは「高卒資格が取れないのは不利じゃない?」と言われたこともあります。

でも、子どもに合ったペースで、人間関係を築いて、自信をつけていける環境だったことは、なによりの収穫でした。

進路に迷っている方の、ちょっとしたヒントになりますように。


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