「潰瘍性大腸炎の患者数は増加中?最新の統計データと背景をわかりやすく解説」


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潰瘍性大腸炎(UC)は、指定難病のひとつでありながら、近年は患者数が急増しています。
「若い人でもなるの?」「最近増えてるって本当?」そんな疑問をお持ちの方に向けて、この記事では最新の統計データとその背景をわかりやすくまとめました。


潰瘍性大腸炎の患者数は増えている?

日本国内で潰瘍性大腸炎の患者数は年々増加傾向にあります。厚生労働省や医療機関のデータによると、

2014年時点で約18万人

現在はおよそ22万人以上

と推定されています。

ただし、2020年度以降は医療受給者証の交付方法が変わったため、統計上の人数は一時的に減少しているように見えます。
実際には、患者数は右肩上がりで増えていると考えられています。


有病率の推移(人口10万人あたり)

人口10万人あたりの患者数(有病率)も明確に増加しています。

有病率(10万人あたり)
1991年約18人
2005年約64人
2014年約134人
2019年約98人(保険データによる)

※データの出典により若干差異あり。

これらのデータからも、日本で潰瘍性大腸炎がより身近な病気になりつつあることがわかります。


発症率も急増中

さらに注目すべきは**発症率(新たに診断される人の割合)**です。

2010年:約0.6人/10万人

2019年:約12.7人/10万人

たった10年で約20倍に増えているという、非常に大きな変化が見られます。

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どんな人がなりやすいの?

統計によると、発症のピークは以下の年代です。

男性:20〜24歳

女性:25〜29歳

若年層での発症が目立っており、男女比はほぼ同じとされています。


潰瘍性大腸炎は「現代病」なのか?

研究者の間では、潰瘍性大腸炎の増加の背景に、

食生活の欧米化

ストレス社会

腸内環境の変化

などがあると考えられています。日本では特に都市部に患者が集中する傾向があり、生活習慣との関係も注目されています。


まとめ

潰瘍性大腸炎は、かつては「珍しい難病」とされていたものの、今や若い人を中心に増加し続ける病気です。

患者数は約22万人

発症率・有病率ともに右肩上がり

20〜30代での発症が多い

食生活やストレスが関与か

「自分には関係ない」と思っていても、実は身近に潜んでいるかもしれません。


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