潰瘍性大腸炎と付き合ってもう何年も経ちます。
これまでステロイド、免疫調整薬、そして生物学的製剤もいくつか試してきました。でも「効いてるけど副作用がつらい」「しばらくすると効かなくなる」…そんな繰り返しでした。
そんな中、主治医から「トレムフィア(Tremfya®/グセルクマブ)」という新しい薬の話がありました。2025年に潰瘍性大腸炎にも保険適用になったばかりの薬です。

実際に始めてみた
最初は点滴で導入。その後は8週間ごとの自己注射。
注射間隔が長いのは本当に助かります。通院回数が減るだけでも、生活の自由度が大きく変わりました。
症状としては、投与から1〜2か月で下痢や血便がぐっと減ってきて、「あれ、今日は落ち着いてるな」と思える日が増えました。
気になる薬価(値段)
- トレムフィア皮下注 100mg 1本あたり 約36万円
- 点滴導入用(IV製剤)は 約18万円
3割負担だと、1回あたり10万円前後の支払いになります。
実際の支払い例(高額療養費制度を利用)
私は高額療養費制度を使いました。
例えば私の収入区分だと、1か月の自己負担上限が 約44,000円。
なので「10万円かかるはずだった自己負担」が、実際には 4万円ちょっとで済みました。
これは本当に大きいです。正直、制度がなければ続けられなかったと思います。

副作用は?
風邪のような症状が少し出たくらいで、今のところ大きな副作用は感じていません。これまでの抗TNF薬に比べると「体が軽い」「感染症にかかりにくい」ような気がしています。
まとめ:使ってみて感じたこと
トレムフィアは、潰瘍性大腸炎にとって新しい選択肢だと思います。
薬価は高いですが、高額療養費制度を利用すれば現実的に続けられます。
そして何より、「症状が落ち着く安心感」と「通院が減る自由」は、お金以上の価値があると感じました。
潰瘍性大腸炎の治療を考えている方にとって、トレムフィアはきっと希望になる薬だと思います。