障がい者の就労には、
賃金の高い順に
1、一般就労
2、就労継続支援A
3、就労継続支援B
4、就労移行支援
があります。
1の一般就労と2の就労継続Aは、ハローワーク経由で就職し
賃金は、一般の最低賃金からと定められています。とても手当が高いと言えます。
息子の行った地方の特別支援学校からこの一般と、就労Aに行った生徒は全体の3割です。
だんだん増えていくものと思われます。
それは、障がい者を一定数就労させていない企業にペナルティーがあるからで
企業も罰則金を払いたくないから、頑張っているようです。
就労継続Bは、私が聞いた一番高い事業所でも、時給300円というもので、
だいたい時給100円とかが多いと思います。1か月月収は2万円ほど。
AとBの違いは、Aの方が月収が高い。そしてAは基本、自立通所です。
4の就労移行支援は、時給によらず、工賃というスタイルで、働いた分でもらうというシステムでした。
生涯で2年間だけ、周東移行支援にいることができます。2年またはそれより短い期間で、
他の就労系事業に移っていくそうです。
さて、息子の話です。
息子は一般就労を狙って、病院の皿洗い、掃除、介護施設を実習に行きましたが
ことごとく、不採用でした。集中力がない。というのが多かったです。
そのうちに、一般就労した人から話を聞き
「障がい者枠というのは、名ばかりで、サポートが薄い」という方がいました。
また、又村あおい氏講演会で、
自立生活援助サービスは、特別支援学校からいきなり、一般就労した人は受けられないという話を聞き
支援学校卒業後には、一般就労は避けようと思いました。
そこで、今度は就労Aの農業を実習に行ったのですが
ここも集中力がないと不採用。
次に行った、工場で採用が決まりました。
視覚構造化された工場で、集中力が持続しやすかったです。
もし、全部落ちたら
少し遠いのですが隣町の移行支援事業所を使う予定でした。
そこも高校2年の時に実習に行って
近くのグループホームに1週間一人暮らしをしながら
就労移行支援事業所に通いました。
就職率100パーで、定着もほぼ100パーが売りの事業所でしただけあって、
とてもよかったです。
一人暮らしの面倒も1週間見てくれました。
これらの事業所は全部、学校からの紹介ではありません。
自分で探せない場合は、家族が探しに行くしかありません。
たまたま、精神福祉士の知人がいて、
「移行支援事業所説明会」で、たくさんの事業所の話を聞くことができました。
「移行支援って何?うちの子一般就労させるわ」というお母さんも、こういう話はできるだけ子供が小さいときに聞いててください。
ハローワークが情報を持っている場合が多く。FBから情報を得ました。
学校の先生からの情報は年に1度くらいしかありませんでした。
そういう情報は息子が中学3年生の時です。
ですから、特別支援学校に入ってすぐの実習先を決めるのに
先生のアドバイスを受けずに実習先を決められました。
先生の推薦する実習先は、就労Bばかりだったので、
卒業後の息子の収入が、学校に任せた場合と大きく異なると思います。
息子の様子を一番知っているのは、学校の先生よりも家族だと思います。
また、事件が起こった。事故が起こった事業所などなかなか探してもわからないもので
自閉症協会の先輩からききました。
以上が、特別支援学校から就職に至った経緯ですが
障がい者就労も、事業所ごと、つぶれていくかもしれないので、
お子様が困らないように
いろんな手を、パターンを考えてあげてください。
もし、また、就職を考える機会が今後来るとしたら
その時は地域の 障がい者就労センターになるようです。