65歳で引退する際の資産形成のための予算設定方法について、以下のポイントを押さえることが重要です。
必要資金の試算
- 生活費の算出: 現在の生活費を基準に、退職後の生活スタイルを考慮して月々の必要額を計算します。平均的な生活では月約24万円が目安となります
- 老後期間の設定: 平均寿命を考慮し、90歳までの25年間を想定するのが一般的です
- 不足額の計算: 年金収入と必要生活費の差額を算出します。平均的な場合、月3万3,000円の不足が見込まれます
目標額の設定
基本的な老後資金:
月々の不足額 × 12ヶ月 × 25年間 = 必要な老後資金
例: 3万3,000円 × 12 × 25 = 990万円
ただし、これは最低限の金額であり、ゆとりある生活や予期せぬ出費に備えるためには、より多くの資金が必要となります。
予算配分
- 安全資産: 1年分の生活費と緊急時の医療費(約500万円)を安全資産として確保します[2]。
- 投資資産: 残りの余裕資金を投資に回します。
投資戦略
- 時間分散: 大きな金額を一度に投資せず、5〜10年かけて毎年100万〜200万円ずつ投資することで、リスクを軽減します[2]。
- 商品選択:
コア資産(守り): インデックス型投資信託、バランス型投資信託、ETF
サテライト資産(攻め): 個別株(日本株、米国株
- NISA活用: 2024年から始まる新NISAを活用し、非課税で資産運用を行います
この方法で予算を設定し、計画的に資産形成を進めることで、65歳での引退に向けた準備を効果的に行うことができます。