卵を一つのカゴに盛るな はいつから言われてきたか

この「卵を一つのカゴに盛るな」という格言は、かなり古い起源を持つ投資の知恵です。

起源

この格言は、元々イタリアの古いことわざだとされています。

具体的な年代は不明ですが、農民の日常生活から生まれた教訓だと考えられています。

文学作品での登場

1605年に出版されたミゲル・デ・セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』の中に、この格言の元となる考え方が登場します。

ある翻訳家が、原文の「知恵ある者は明日のために今日退くことを知っており、1日ですべてをやるような冒険はしない」という一節を意訳する際に、この格言を用いたとされています。

息子
息子

ドンキホーテからって古いね

英語圏での普及

英語では “Don’t put all your eggs in one basket” という形で広く知られるようになりました

この英語版の格言は、欧米で古くから使われてきました。

現代の投資理論への応用

1981年にノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・トービンが、自身のポートフォリオ理論を一般向けに説明する際にこの格言を用いたことで、投資の世界でさらに広く知られるようになりました

このように、「卵を一つのカゴに盛るな」という格言は、少なくとも400年以上の歴史を持つ古い知恵であり、農民の日常的な経験から生まれ、文学作品を経て、現代の投資理論にまで影響を与える重要な概念として発展してきたことがわかります。

分散は大事よね

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です