T君はAです。
決める時、迷いました。

今回は、障害のある方の「働く場」として用意されている
就労継続支援A型・B型の違いについて、
私の息子T君の体験も交えて、わかりやすくお伝えしたいと思います。
🟩 そもそも「就労継続支援」とは?
障害があっても「働きたい」という気持ちを支えるために用意されているのが、
この「就労継続支援」という制度です。
「A型」と「B型」の2種類があり、
それぞれ対象となる人・働き方・お金のもらい方が違います。
🟦 A型とB型の大きな違いは?
A型とB型の最大の違いは、雇用契約の有無です。
✅ A型(就労継続支援A型)
事業所と雇用契約を結びます
給料は最低賃金以上で支払われます
出勤日数や勤務時間は基本的に決まっています
一般就労を目指す人向けのステップ
✅ B型(就労継続支援B型)
雇用契約は結びません
「工賃」という形で作業に応じたお金がもらえます(平均月1〜2万円)
通所のペースは体調や希望に合わせて柔軟
就労が難しい方、体調の波がある方に向いています
🧑💼 T君はA型事業所で働いています
現在、私の息子T君はA型事業所で働いています。
A型なので、もちろん最低賃金はいただけています。
でも…やっぱりその分、仕事内容はかなりハードです。
たとえば、作業スピードを求められたり、
決められた時間内に正確に仕上げることが求められたり…。
T君も最初は、慣れるまで本当に大変そうでした。
「流石、最低賃金なだけあるな」と思ったのが正直な感想です。
でもT君は、“働いてお給料をもらう”という経験を通して、
少しずつ自信がついてきているようにも見えます。
支援員の方の声かけや、周囲の仲間の存在にも支えられながら、頑張っています。
📊 比較表で見るA型・B型の違い
ポイント | A型 | B型 |
---|---|---|
契約 | 雇用契約あり | 雇用契約なし |
賃金 | 最低賃金以上の給料 | 工賃(平均1〜2万円) |
対象者 | 一般就労を目指す人 | 雇用が難しい人 |
働き方 | 決まった勤務スケジュール | 柔軟な通所スタイル |
🔍 どちらが向いているかは「その人次第」
「どっちが良いの?」と聞かれることもありますが、
大切なのは**“自分に合っているかどうか”**です。
働く意欲があって、就職を目指したい方はA型が向いているかもしれません。
でも、まずは無理なく通うことから始めたい方は、B型が合っていることもあります。
実際に、B型からスタートしてA型に移行するケースも多いです。
🗣 最後に
T君のように「A型でがんばっているけど大変」というリアルな声も、
今後就労支援を考えている方の参考になれば嬉しいです。
どちらの形であっても、**「働く経験を積むこと」**は、
本人の自信や社会参加につながります。
「自分らしい働き方ってなんだろう?」
その一歩を、焦らずゆっくり踏み出していきましょう。