冬になると、どうしても「脂っこいもの」が食べたくなりませんか?
私もその一人です。昨日はつい唐揚げを食べてお腹の具合が少し変でしたが、今日は控えめにサバのひものを焼いて食べました。
脂がしっかりのっていて、とても美味しかったです。
それに少しだけ、市販のポテトサラダを大さじ1杯。

でも夕方になると、やっぱり少しお腹が重たい感じがしました。
こうした経験、潰瘍性大腸炎や腸の弱い人なら共感されるのではないでしょうか。
脂質は体に必要な栄養素ですが、摂り方を間違えるとすぐにお腹に影響が出ます。
そこで今回は、「脂を取りながらも体にやさしく消化を助ける方法」をまとめてみました。
■なぜ冬は脂っこいものが食べたくなるのか
冬は気温が下がるため、体は体温を維持するためにエネルギーを多く消費します。
その結果、自然と「脂質」や「糖質」を欲するようになります。
つまり、脂っこいものを食べたいというのは、ある意味で体の防衛反応なんです。
ただし、腸に炎症がある場合や、消化機能が弱っているときには、
その脂が負担になってしまうことがあります。
■脂を摂りながら体をいたわる3つの方法
① 青魚やオリーブオイルなど「良質な脂」を選ぶ
同じ脂でも、体にやさしいものと負担になるものがあります。
たとえば、サバやイワシに含まれるDHA・EPAは、炎症を抑える働きがあり、潰瘍性大腸炎にも良いとされています。
逆に、揚げ物やマーガリンに含まれるトランス脂肪酸は腸に負担をかけます。
脂を摂るなら「青魚・アマニ油・オリーブオイル」などを意識してみましょう。

② 食物繊維と一緒にとる
脂質は水溶性食物繊維と一緒に摂ると、吸収がゆるやかになり、腸内環境も整いやすくなります。
おすすめは「わかめの味噌汁」「キャベツの千切り」「おからサラダ」など。
市販のポテトサラダを食べるときも、レタスを添えるだけで全然違います。
③ 食後に白湯や温かいお茶を飲む
脂質は冷えると固まりやすいため、冷たい飲み物よりも白湯や温かい緑茶を選ぶのが◎。
消化を助けてくれるほか、体も温まります。
冬はつい冷たい水分を避けがちですが、温かい飲み物で「流す」イメージを持つと良いです。

■脂を怖がらずに、上手につき合う
「脂っこい=悪い」と思いがちですが、上手に選んで、摂り方を工夫すれば体の味方になります。
サバの脂は、体の炎症を和らげ、血流をよくする良質な脂です。
もし食後にお腹が重たいときは、食べすぎではなく消化のタイミングをずらす工夫(少量をゆっくり食べる)をしてみるのも一つ。
潰瘍性大腸炎でも、「脂をゼロにする」よりも、「どうやってうまく摂るか」を意識すると、
冬の食卓も楽しめるようになります。
🕊️まとめ
- 冬はエネルギーを必要とするため脂を欲しやすい
- 良質な脂(青魚・オリーブオイル)を選ぶ
- 水溶性食物繊維と一緒にとる
- 食後は白湯で流す
- 食べすぎず、量より「質」でバランスをとる
寒い冬こそ、「体にやさしい脂」と上手につき合っていきましょう。

