このたび、Kindleで
「重度知的障害があっても足し算ができたこと」
についてまとめた本を出版しました。
✅ とりあえず、Kindle出版はできた…!
というのが、今の正直な気持ちです。
重度知的障害でも「足し算」はできる
息子は、重度知的障害と診断されています。
それでも、
1+1、2+3といった「足し算」ができるようになりました。
「重度知的障害なのに、足し算なんて教えて意味あるの?」
と言われることもあります。
でも、実際に生活の中で息子は足し算を使っています。
- 電車が来るまで「あと何分か」を数える
- レジで「いくら払えばいいか」を考える
- 好きなお菓子を、予算の中でいくつ買えるか計算する
こうした**「生活の中の算数」**は、
重い障害があっても、ちゃんと本人の役に立っています。
私がやったことは、特別なことではありません
今回のKindle本の中では、
- 息子がどうやって足し算を覚えていったか
- どんなステップで教えていったのか
- つまずいたとき、どう対応したか
など、「実際にやった方法」も書きました。
専門家ではなく、
ただの母親である私が試行錯誤した方法なので、
特別な教材や、高価な道具は使っていません。
- 紙とペン
- 身の回りにあるもの
- 本人の「できた!」という小さな成功体験
この3つを積み重ねていった記録でもあります。
カラフルが苦手な子にも配慮しました
今回の本は、
カラフルな色が苦手なお子さんでも使いやすいように
色味を抑えた作りにしています。
- 背景の色を変えて、飽きないように工夫
- 情報量を減らし、「見ただけで分かる」形に
- ごちゃごちゃさせず、数字をしっかり目に入るように配置
視覚刺激が強すぎると疲れてしまうお子さん向けに、
落ち着いて取り組めるデザインを意識しました。
「できない」ではなく「どうしたら届くか」
重度知的障害がある子どもに、
勉強、特に算数を教えることは、
「意味がない」と言われることもあります。
ですが私は、息子と一緒に暮らす中で、
できないのではなく、
「届く方法」がまだ見つかっていないだけかもしれない。
と感じることが増えました。
今回の本は、
「こうすれば絶対できる」というマニュアル本ではありません。
ただ一人の母親として、
- どんな工夫をしてきたか
- どんな失敗をしてきたか
- それでもあきらめずに続けてきた結果、何が変わったか
をまとめた、ひとつの「事例」です。
誰か一人でも、「やってみよう」と思ってもらえたら
この本は、こんな方に届いたらいいなと思って書きました。
- 重度知的障害・知的障害のあるお子さんを育てている保護者の方
- 特別支援教育に関わっている先生方
- 「この子に算数なんて無理」と言われて、胸が痛かった方
「完璧に教えよう」と思う必要はありません。
まずは「1+1が分かったかもしれない」という
小さな一歩から始めてみる。
そのきっかけとして、
今回のKindle本が使ってもらえたら、とても嬉しいです。
Kindle本はこちらから
Kindleのページはこちらです👇
👉
おわりに
とりあえず、Kindle出版という最初の一歩を踏み出しました。
これから少しずつ、
- 実際に使ってくださった方の声
- 息子のその後の様子
- 足し算以外の「生活に役立つ算数」
なども、noteで発信していけたらと思っています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。












