
こんにちは、今回は就学前の不安の中でも特に多いお悩み、
**「5歳・6歳でトイレが自立していない場合、小学校はどうなるのか?」**についてお話しします。
「まだオムツが取れてない…」「トイレの失敗が続いている…」
そんな状況でも、必ずしも“特別支援学校”になるわけではありません。
実際の判断は、もっといろいろなポイントを総合的に見て決まります。
トイレができないだけで“支援学校行き”ではない!
まず知っておいてほしいのが、
「トイレができない」=「特別支援学校」になる、という単純な図式ではないということです。
判断の軸になるのは、
- 知的発達の状況
- 排泄の支援がどのくらい必要か
- その他の生活能力や行動面
こうした複数の視点から、子どもに合った就学先を一緒に考えていきます。
知的な発達がポイントになる理由
- ✅ 知的な遅れがない場合は、普通学級や通級指導で対応できる可能性があります。
- ✅ 一方で、知的にも発達に遅れがあり、排泄の自立も難しい場合は、支援学級や支援学校が勧められることもあります。
具体的な判断ポイントはこんな感じです
状況 | 対応されやすい進路 |
---|---|
トイレの失敗はあるけど、理解はできている | 普通学級または通級 |
おむつだが意思表示がある | 支援学級を検討 |
排泄感覚が分からない、全面的な介助が必要 | 特別支援学校が検討されやすい |
判断は「就学前相談会」で行われます
入学前には、**教育委員会が主催する「就学前相談会」**があります。
ここで園での様子、発達検査の結果、保護者の希望などを総合的に見て話し合いが行われます。
その中で以下の選択肢から、一番合った就学先が検討されます。
- 🏫 通常の学級(普通小学校の通常クラス)
- 🏫 通級指導教室(普通学級+週数回の支援)
- 🏫 特別支援学級(知的・情緒・身体などに応じた少人数学級)
- 🏫 特別支援学校(支援がより手厚い教育環境)

大切なのは「安心して通える場所」を見つけること
親としては「普通の小学校に行ってほしい」と思う気持ちもありますよね。
でも、無理をさせるよりも、その子が安心して過ごせる環境を選ぶことが、結果として良いスタートになります。
「支援学校=かわいそう」なんてことは、まったくありません。
むしろ、その子のペースに合った成長ができる場所です。
さいごに
トイレの自立ができていないからといって、進路が決まってしまうわけではありません。
「知的な発達」「生活面での支援の必要性」「本人の様子」などをしっかり見たうえで、
最適な就学先を一緒に考えてもらえるのが“就学前相談”の場です。
もし不安がある方は、保育園・幼稚園の先生や、市区町村の教育委員会に早めに相談してみましょう。
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