資産運用を考える上で、S&P500と全世界株式は人気の投資対象です。
この記事では、過去10年・20年・30年の平均リターン(年率)を比較し、どちらがより高いパフォーマンスを示してきたのかをまとめます。

1. S&P500の平均リターン(配当込み)
アメリカの代表的な株価指数であるS&P500は、米国の大企業500社で構成されています。
過去の平均リターンは以下の通りです。
投資期間 | 年率平均リターン | インフレ調整後 |
---|---|---|
過去10年(2014〜2024) | 11.3% | 約8.0% |
過去20年(2004〜2024) | 8.4% | 約5.7% |
過去30年(1994〜2024) | 9.0% | 約6.3% |
2. 全世界株式(MSCI ACWI)の平均リターン(配当込み)
全世界株式は、先進国+新興国を含む約50カ国以上の株式市場に分散投資できる指数です。
代表的なETFは**iShares MSCI ACWI ETF(ACWI)**です。
投資期間 | 年率平均リターン |
---|---|
過去10年 | 10.2% |
過去20年 | 7.9% |
過去30年 | 8.0% |
3. S&P500 vs 全世界株式:リターン比較表
投資期間 | S&P500 | 全世界株式 |
---|---|---|
10年 | 11.3% | 10.2% |
20年 | 8.4% | 7.9% |
30年 | 9.0% | 8.0% |
ポイント
- 過去のデータでは、いずれの期間でもS&P500が全世界株式をやや上回る傾向。
- 全世界株式は分散効果が高く、新興国も含むため長期的な安定感がある。
- S&P500は米国集中型でボラティリティが高い反面、成長力も強い。
4. どちらを選ぶべきか?
- 安定性重視 → 全世界株式(国・地域の分散が効く)
- 成長性重視 → S&P500(米国経済の成長を享受)
- 両方組み合わせるのも一つの戦略
5. まとめ
- S&P500は過去30年間で年率9.0%、全世界株式は**年率8.0%**と、どちらも高いリターン。
- 米国集中か、世界分散かは投資家の考え方次第。
- 長期投資においては、**「続けられる投資先」**を選ぶことが何より大切です。

オレンジ全世界
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