障害のある家族の将来を考えると、避けられないのが老後資金の準備です。
この記事では、私の息子(知的障害あり・23歳)が実際に取り組んでいるNISA・iDeCoを使った資産運用と、
その理由、老後に向けた戦略を紹介します。

なぜ障害者に資産運用が必要なのか?
障害者の場合、障害年金を受け取れる方も多いですが、年金だけでは生活費や介護費用を十分にまかなえません。
特に老人ホームや高齢者施設への入居を考えると、年金だけでは不足するケースがほとんどです。
現在グループホームで暮らしていても、入居条件に「自立」が含まれている場合、高齢になり体が不自由になると退去しなければならない可能性があります。
そのときのために、年金以外の収入源を確保することが重要です。
息子の資産運用の内容
息子は2020年から投資を始め、今年で5年目になります。
毎月の積立額は以下のとおりです。息子の給料から出しています。
- NISA … 20,000円
- iDeCo … 5,000円
投資先はあえてシンプルに3種類だけに絞っています。
- eMAXIS Slim 全世界株式(世界中の株式に分散)
- eMAXIS Slim S&P500(米国大型株500社)
- SCHD(米国高配当ETF)
銘柄を3つに絞る理由「断捨離投資」
投資先が多すぎると、将来の管理が複雑になります。
息子の資産は、将来、息子の承認を受けて娘(息子の姉)が管理する予定です。
そのため、管理のしやすさとわかりやすさを優先し、3銘柄に限定しました。
40年先を見据えた長期投資
息子は現在23歳。
65歳までの約40年間、時間を味方にコツコツと積み立てていきます。
長期運用では複利の力が働き、資産が何倍にも成長する可能性があります。
障害年金だけでは足りない老後費用
息子は障害年金を月7万円ほど受け取っており、一生支給されることになっています。
しかし、老人ホームの費用は入居一時金+月額費用で数百万円〜数千万円になることも珍しくありません。
その差額を補うためにも、資産運用での備えが必要です。
老人ホームを見据えた資産戦略
- 障害年金は生活費のベースに
- 投資の配当金や取り崩しは介護・医療・施設費用に充てる
- 銘柄を減らし、管理を簡単に
- 長期積立で安定した資産形成を目指す
まとめ|障害者こそ早めの資産運用を
障害があっても、老後の安心のための資産運用は早く始めるほど有利です。
NISAやiDeCoを活用し、シンプルな銘柄にコツコツ積み立てることで、将来の不安を減らすことができます。
息子の場合も、このまま40年間積み立て続け、
老後に「お金の心配をせず暮らせる」未来を目指していきます。
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