24歳、発達障害の青年の、ある日曜日のお話

昨日は鹿児島マラソンの日でした。
鹿児島市内からは応援のための無料シャトルバスがたくさん出ていて、それをとても楽しみにしていました。

「バスに乗る」
それだけでワクワクする。

応援というよりも、シャトルバスに乗って回ること自体が楽しいのです。
朝から出かけ、あちこち回って満足して帰ってくるのかな、と思っていました。

ところが電話がかかってきました。

「ボウリングにも行きたい」

でも同時にこうも言います。

「図書館の本、今日までなんだよね。間に合わないかも」

ボウリングに行けば、図書館の返却時間に間に合わない。
「じゃあボウリングやめれば?」と言うと、
「でもボウリング行きたい」

気持ちが揺れています。

最後は
「もう好きなようにしなさい」
そう伝えて電話を切りました。

redheaded woman talking on the phone
Photo by Ron Lach on Pexels.com

その後、彼はボウリングに行ったようです。
いつもは5ゲーム投げるのですが、この日は4ゲームで切り上げました。

切り上げはよく出来たと思います。

帰りの電車の中からまた電話。

「今から帰ります」

すでに帰宅時間は遅め。
グループホーム門限に間に合わない可能性があったので、

「自分で電話しなさいね」

そう伝えると、ちゃんと自分で連絡できたようです。


やりたいことをやった一日。

シャトルバスに乗り、
ボウリングにも行き、
自分で判断し、
自分で連絡をする。

大人としては当たり前のことかもしれません。
でも彼にとっては、一つひとつが積み重ねです。

迷いながらも自分で選び、
少しだけ早く切り上げ、
必要な連絡も自分でできた。

「やりたいことをやってきた」

そんな日曜日でした。

小さな出来事ですが、
確実に前へ進んでいる一日だったと感じています。


※発達障害のある青年との日常は、葛藤と成長の繰り返しです。同じように悩みながら子どもや家族を支えている方の、少しでも参考になれば嬉しいです。

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